「炭鉱の海底深く眠る男達の声を紙ひこうきにして飛ばしてみたかった」 東川絹子
炭鉱夫としての誇りを娘に語る父親。そうし父親を尊敬してやまない少女。
しかし、1963年11月9日の三池炭鉱三川鉱炭塵爆発事故で二人の関係は一変する。
一酸化炭素が充満した坑内で父親は低酸素による高次脳機能障害になったのだった・・。
高次脳機能障害の患者さんと家族の問題を静かに問いかける絵本「海底の紙ひこうき」
(文:東川絹子 絵:原田健太郎)が誕生しました。
1963年11月9日。戦後最悪の労災事故といわれた三井三池三川鉱爆発事故で死者458名、CO中毒患者839名が犠牲になりました。そのCO中毒患者とは、爆発で一酸化炭素ガスが坑内に充満し、低酸素になり、高次脳機能障害になった方達です。
交通事故や脳卒中などと同じように脳が損傷されると、記憶能力の障がい、集中力や考える力の障がい、行動の異常が起こります。
当時は脳の損傷を正確に見るMRIなどの機械はなく、手探りのリハビリと治療に、家族の方たちも大変な苦労をされました。
爆発事故から半世紀を経て、CO中毒100名近くの患者さんと家族の皆さんは、自分たちの治療とリハビリ経験を活かせるよう、地域に開かれた・「高次脳機能障害専門病院」の設置を願っておられます。この絵本は作者の高校の同級生のご両親のエピソードをもとに作りました。ひとつひとつのエピソードは全て事実です。
「海底の紙ひこうき」 (A4版 20頁 ハードカバー)
価 格 : 新刊記念価格 1冊 2,000円 (消費税・送料込み)
2冊以上の場合 1冊 1,500円 (消費税・送料込み)
申込み・問合せ先:
東川 絹子(関西・炭鉱と記憶の会) 〒612-0029 京都市伏見区深草西浦町1-10-3-406
℡075-643-0866
E-mail : kinutantan@ac.auone-net,jp
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