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☆遂行機能障害の講演会

昨日、18:00~目黒区総合庁舎大会議室で開催された、 慶応大学精神医学 田淵肇先生の講演会に行って来ました。 高次脳機能障害についての講演会では、 リハビリテーション科の先生のお話が多い中、 より専門的でかつ難しい内容になると想像はしていました。

遂行機能障害は 「さまざまな高次脳機能を統合し活用していく機能の障害」 ですから、大変高度な障害なんですね。

そして、遂行機能障害は損傷箇所が特定できるわけも無く、 いろいろな箇所の損傷が関係してくるということです。 その為、遂行機能障害と医師が診断を下すには、 かなりの経験が必要であると思われます。

例えば、この障害がある方の場合、 「来週の水曜日の午後3時に、友人と渋谷で待ち合わせをしたとします。 友人ははその日が誕生日なので、何かプレゼントを持って行こう。」 と計画します。

このよう計画を立て実行することは、障害を持つ前ですと、難なくクリアーしていたことでしょう。

ところが、この障害を持つと大変なことが起こります。 まず、予定を覚えていられるか、その日に時間までに出かける用意(服を選びチャンと着る)をして行けるのか、プレゼントはどうやって手に入れるのか、渋谷の待ち合わせ場所に行けるのか。 下手すれば、渋谷駅で降りられるのか…などなどです。 チャンと着るって分かりますか? 季節に合ったもの、若ければ特に人から変に思われないような、そして右左前後を間違えずということです。。。こんなことが本当に難しくなってしまうのです。

田淵先生、ではどうしたらよいのでしょうか? と、質問は出来ませんでしたが、 どうしたらよいのかは、 自分たちで体験し、見つけていくしかないと思います。 家族や当事者通しで、 事例報告しながら、 他の方の例を参考にしたりして、 いきいき*せかんどなどの専門家に質問しながら 進むことです。

講演会後、家族会の方とちょっと寄り道をして、 お話できたことは昨日の収穫でした。

昨日は当事者家族は2割、 医療、地域、福祉に携わる方たちが8割でしたので、 う~ん、むずかしい障害だ!! ということだけでも分かってもらえたような気がしました。

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