昨日、18:00~目黒区総合庁舎大会議室で開催された、
慶応大学精神医学 田淵肇先生の講演会に行って来ました。
高次脳機能障害についての講演会では、
リハビリテーション科の先生のお話が多い中、
より専門的でかつ難しい内容になると想像はしていました。
遂行機能障害は
「さまざまな高次脳機能を統合し活用していく機能の障害」
ですから、大変高度な障害なんですね。
そして、遂行機能障害は損傷箇所が特定できるわけも無く、
いろいろな箇所の損傷が関係してくるということです。
その為、遂行機能障害と医師が診断を下すには、
かなりの経験が必要であると思われます。
例えば、この障害がある方の場合、
「来週の水曜日の午後3時に、友人と渋谷で待ち合わせをしたとします。
友人ははその日が誕生日なので、何かプレゼントを持って行こう。」
と計画します。
このよう計画を立て実行することは、障害を持つ前ですと、難なくクリアーしていたことでしょう。
ところが、この障害を持つと大変なことが起こります。
まず、予定を覚えていられるか、その日に時間までに出かける用意(服を選びチャンと着る)をして行けるのか、プレゼントはどうやって手に入れるのか、渋谷の待ち合わせ場所に行けるのか。
下手すれば、渋谷駅で降りられるのか…などなどです。
チャンと着るって分かりますか?
季節に合ったもの、若ければ特に人から変に思われないような、そして右左前後を間違えずということです。。。こんなことが本当に難しくなってしまうのです。
田淵先生、ではどうしたらよいのでしょうか?
と、質問は出来ませんでしたが、
どうしたらよいのかは、
自分たちで体験し、見つけていくしかないと思います。
家族や当事者通しで、
事例報告しながら、
他の方の例を参考にしたりして、
いきいき*せかんどなどの専門家に質問しながら
進むことです。
講演会後、家族会の方とちょっと寄り道をして、
お話できたことは昨日の収穫でした。
昨日は当事者家族は2割、 医療、地域、福祉に携わる方たちが8割でしたので、 う~ん、むずかしい障害だ!! ということだけでも分かってもらえたような気がしました。