top of page
  • 2022年10月9日
  • 読了時間: 3分




お月見 』                           


                            今江 美和子



  

●十五夜とは?  美しい月を眺めるお月見の日 ●2022年の十五夜はいつ?  2022年9月10日(土) 美しい月を眺めるお月見の日として知られているが、十五夜の由来や中秋の名月との違い、月見団子やススキのお供えの方法から、十五夜以外にもお月見にもおすすめと言われている十三夜・十日夜についてもご紹介する。 ●中秋の名月と十五夜は違うのか?  十五夜という言葉は、月齢15日目を指す場合と、月見行事の十五夜を指す場合があり、

旧暦では毎月15日が月齢15日目の十五夜となった。                                     月見行事をする十五夜は、旧暦8月15日の月をさしていう。 お月見行事をする十五夜は、旧暦八月十五日の月をさしていう。 お月見をする旧暦八月十五日の「十五夜」と中秋の名月は同じ。

 旧暦では7月〜9月が秋に当たるが,秋の真ん中にあたる中秋は、 空が澄みわたり最も月が美しく見えるため、

旧暦8月15日の十五夜を「中秋の名月」と呼び、お月見をするようになった。  旧暦の今も、旧暦8月15日の「十五夜」=「中秋の名月」にお月見を行う。

●月見にススキをお供えするのはなぜ?  ススキは月の神様の依り代と考えられている。

本来は実りを象徴する稲穂を供えしたいが、稲刈り前なので、

稲穂に似たススキを用いるようになったと言われている。 ススキのみ、または、秋の草花と一緒に花瓶にいけて供える。

また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされているため、

お月見の後、軒先にススキを吊るす風習もある。

●月見団子はいつ食べる? お供え方法は?  お米を主食として米文化が根付いている日本の行事には、餅や団子が欠かせない。

お月見では月見団子を供えて作物の収穫に感謝し、

これから実るものに対しては豊作を祈願する。  丸い月見団子は、満月に見立てたものである。 お供えする際は、三方や皿に白い紙を敷き、十五夜にちなんで15個。

(または5個、あるいはその年の満月の数)を盛る。  月見団子はいつ食べるのか気になる人も多いかと思うが、

お月見をした後、月に感謝しながら食べると良い。

●お月見におすすめ!十三夜、十日夜とは? 秋のお月見のことを「十五夜」というが、これはいつ?


 十五夜とは本来は満月のことであるが、年に12回または13回めぐってくる。

なかでも旧暦の8月は一年の中でも最も空が澄み、月が明るく美しいとされていたため、

平安時代から観月の宴が開催され、江戸時代から収穫祭として広く親しまれるようになり、

十五夜といえば旧暦の8月15日を指すようになった。

新暦で表すと月遅れの9月


●今年(令和4年)の十五夜は、いつ?

秋の夜空に浮かぶ、美しい月を眺める「お月見(十五夜)」。

2022年の十五夜は、9月10日(土)である。











夏が過ぎ、涼しくなり始めたこの時期に、満月の夜を見て楽しむのは、日本の秋の風物詩ともいえる。



【 感 想 】 幾度も過ごしてきた、『お月見』の日ですが、 大人になって過ごす『お月見』は、吹く風の音とともに、少し違う気がいたしました。 子供の頃を思い出しながら、同じように手作りしたお団子とともに、 迎えた今年の『お月見』の日は、まずまずのお天気でした。そして、 このレポートを仕上げ、楽しいひとときを過ごさせていただきました。 今月も誠にありがとうございました。




  • 2022年8月21日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年10月9日







極数「九」と菊の秘めた力 ・・・・・ 【 重陽の節句 】  

                 

今江 美和子


最高の徳を表す数


九月九日は重陽の節句である。 

どんな日かを述べる前に、まず九という数について考えてみたい。


 古代中国では、すべての根源「太極」(太一)が両儀(陰と陽)を生み、両儀は四象に分

かれ、四象が八卦に分かれて天地と一致してすべての現象となるという、易の原理が成

立した。陰と陽は対立し、互いに消長を繰り返すが、陽が極に達すると陰が崩し、陰が

極に達すれば陽が崩すと考えた。

 

十は全数としての数の頂点に立つものであるが、満つれば欠くるという哲学の上から

好ましくないとされ、「九」を満ちて極まっている数として陽の極数、最高の数と考え、

天の数、そして天子の数として神聖視したのである。さらに九は「糾(きゅう)」「鳩(きゅう)」に通じるので、「あつまる」の意味を持ち、「完成させる」という内容を持つに至った。

 

古代中国では天を九つに分けて九天といい、中国全土を九州といった。

また、宮廷の飾りを九華、天子の宮殿の門を九門、天子の御所を九禁などといった。

さらに、九が最高の徳を表す数として、最も丁寧に客を迎えるときの礼が九頓首であり、

九献であった。

これが後に日本の文化に同化して、九頓首は三拝九杯となり、九献は三三九度の盃とな

ったのである。

 

仏教では、極楽往生する者が生前の行為によって九つの段階に分けられるとされ、

その段階を「九品(くはん)」という。極楽浄土を九品浄土、阿弥陀仏を九品の覚主、極楽

往生を願って行う念仏を九品念仏、極楽往生するとき乗せていってくれる蓮の台を九品蓮台などという。

 九品は上品(じょうしょう)、中品(ちゅうしょう)、下品(げしょう)に分かれて、3×3の三分法を繰り返したものである。

九品仏とは上品上生から下品下生まで九品に分けた阿弥陀仏のことである。


 江戸時代に午前零時、午後零時(正午)を「九(ここの)つ」といい、二時間を「いっとき」として、いっときづつずらして八つ、七つ、六つ、五つ、四つという「とき」の数え方が

あった。さらに九の三倍の二七鐘を打つ代わりに二〇を引いて七つ打ち、午前(午後)四時を「七つ」と定め、以下六つ、五つ、四つとしたものである。

 「九つ過ぎ」というと「ものの盛りを過ぎたこと」の意味であり、「四つ過ぎ」は衣服がまだ新しいこと、「八つ過ぎ」は衣服が古びていることなどの語を見ても、九つを頂点の数としていたことがわかる。

 陽数の代表が九で、竜は9×9=81枚の鱗を持つ聖なる獣である。竜は九似といい、角は鹿、頭は駝(らくだ)、目は鬼、頂は虻(へび)、腹は蜃(おおはまぐり)、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ているという。



春の節句と彭祖(ほうそ)


 さて本題に入って、九月九日、重陽の節句の話に移ると、陽数九が重なっているので

「重陽」という。


 この日は菊の節句である。平安時代には菊は「翁草(おきなぐさ)」「千代見草(ちよみぐさ)」「齢草(よわいぐさ)」などといわれ、重陽の節句に酒宴が催された。「菊酒」といって、酒に菊の花をひたして飲むと長生きができるといわれ、また「菊の着せ綿」といって、前の晩に菊にかぶせて露にしめらせた綿で身体を拭くと長寿を保つといわれた。


 菊にまつわる中国の故事を紹介すると、菊慈童は名を鏗(こう)といい、周の穆(ぼく)王の侍童であったが、王の枕をまたいだ罪のため、南陽部に流された。ある日、菊の下露が落ちて谷川になっているところで水を汲んで飲むと、甘露のように甘く、心がさわやかになった。菊侍童は不老不死の仙人となり、八百歳まで長生きしたという。


 西魏の文帝が七歳で即位したとき(五三五年)、一人の人相見が文帝を見て、十五歳までの寿だと言った。しかし、後に彭祖(ほうそ)という仙人が九月九日に文帝のもとへ菊の花を献じたので、文帝はその菊を酒にひたして菊酒として飲んで、七十歳までいきたという。

 彭祖は年をとっても顔色が少しも衰えず、少年のように若々しかった。菊水を飲んで長命になったといわれ、服気、導引の道を大成したという。彭祖は菊侍童が仙人となった名であるといわれている。


 九月九日には登高といって山に登る行事があり、茱(しゅ)ゆを魔除けとして飾る風習は、

「読斉諧記(さいかいき)」の中にある説話に由来している。


 桓景(かんけい)は陰陽、神仙術に長じた費長坊の弟子であった。ある日、桓景は長房に、九月九日に大災害のあることを予言されたので、故郷の汝南に渡り、かねて教えられていたように、赤い袋に茱(しゅ)ゆを入れて臂にかけ、早朝、一家をあげて山に登った。夕方家に帰ってみると、家畜はみな人の身代わりとなって死んでいたという。

 端午の節句に薬玉を柱にかけて邪を払う風習があったが、重陽の節句には茱ゆ袋と交換するならわしがある。赤い茱ゆ袋や茱ゆの枝を九月から五月まで柱にかけ、邪気を払い寒さを防ぐ呪いとした。五月から九月まで柱にかけ、邪気を払い、寒さをしのぐのである。


 「茱ゆ」は川薑(かわはじかみ)とも鼬椒(いたちはじかみ)ともいわれるが、ミカン科の「山椒(さんしょう)」のことである。山椒はうなぎに振りかける香辛料、木の芽和えなどで知られている香り高い木で、邪気や悪気を払うという。ミカン科の「山椒(さんしょう)」のことである。山椒はうなぎにふりかける香辛料、木の芽和えなどで知られている香り高い木で、邪気や悪気を払うという。後に茱ゆを「ぐみ」と呼んだために、グミ科の赤い実のなるグミと誤用されたのである。

 中国語と日本語で同じ文字が異なった意味を持つものを挙げてみると、いま説明した「茱ゆ」は、中国では山椒、日本ではグミだった。このほか「鮎」は、中国ではなまず、日本では鮎。「柏」は中国では檜(ひのき)のこと、「梶」は中国では梢、「ゴマメ」は中国ではうつぼ。「(ふぐ)」は中国では鮑、日本では河豚(ふぐ)…などである。


 菊の節句には菊合わせといって、菊を鑑賞する行事は行われている。菊は香り高く気品があるので、邪気をはらい寿命を延ばすと伝えられ、わが国では菊見の宴は、天武天皇十四(六八六)年に行われたのがはじめという。

 また栗飯を炊く習慣もあって、「栗の節句」ともいわれているが、「お九日(くんち)」といって収穫祭の一環とする風習もある。


 お九日は九月九日を神の日、十九日を百姓の日、二十九日を町人の日などといい、

神酒に菊の花を添え、餅をつき、栗飯を炊いて神に感謝する稲の刈り上げの祭りである。

お九日に茄子を食べると中風にかからぬともいう。


 皇室の菊の御紋章は十六葉八重表菊で、後鳥羽上皇(一一九八年天皇を退位)が特に菊を好まれたために定められたものである。また、最高の勲章である大勲位菊花大綬章は、明治十年に制定され、旭日と菊花を表している。




【感想】___________________________________

  美しい花は数々あれど、日本を象徴する花は、皇室の紋にも使われている、

菊の花のほかにはないと思います。菊は中国から奈良時代に伝わり、江戸時代に

入ってから盛んに品種改良されるようになったそう。菊は一年中、見られる花で

すので、10月〜12月頃が旬とは意外でした。白菊は葬祭用、黄菊は仏花という

イメージですが、それだけではなく色んなシーンで使われているようです。


今年の重陽の節句には、菊の花を飾り、逸話を思い出しながら、お節句を楽しみ

たいと思います。 ___________________________________










瑞々しい野菜がいっぱい!夏に収穫できる野菜たち。


                                今江 美和⼦




日本の夏は年々気温が上昇し、都市部に限っては世界有数の暑さを誇るようになりました。夏バテや熱中症で体調を崩す人も多くなっています。そんなときは、ぜひ夏野菜を食べて栄養分と水分を補給したいものです。初夏から秋口にかけて収穫できる夏野菜は豊富で、家庭菜園で育てるのもおすすめです。

夏の収穫野菜にはどのような種類があるのか、調べてみました。



暑い夏を乗り切るために!夏野菜の特徴


夏は汗をかきやすく、体内に熱を溜めやすい季節です。

夏野菜は火照った体を冷まして水分とビタミン、ミネラルを補給してくれる、夏に必須の天然サプリメントです。夏が収穫時期の野菜で圧倒的に多いのは果菜類で、生食でも加熱調理でも、おいしく食べることができます。夏野菜のほとんどは春まきタイプで、夏の畑は季節の風物詩として連想される野菜でいっぱいになります。

種まき時期が早い野菜であれば、3月中旬頃からまき始め、4月下旬から5月中旬頃までは種まきのピーク時期になります。夏野菜は秋冬の根菜などに比べて、

長期保存に向かない野菜が多いので、ぜひ家庭菜園で育てたいものです。


夏野菜こそ、収穫したばかりの新鮮な状態で食べるのに向いています。家族で収穫しながらガブリとその場でかぶりつけるのも、夏野菜を育てる醍醐味と言えるでしょう。


夏に収穫できる野菜1. 夏野菜の代表格は果菜類


夏野菜は圧倒的に果菜類が多く、日常の定番野菜としてもよく知られています。

3月中旬から、ミニトマト、トマト、キュウリなどの種まきがはじまり、4月にはナス、カボチャ、ゴーヤ、5月になるとズッキーニやオクラ、トウモロコシなどを植えることができます。早ければ6月下旬から、だいたいは7月から、ミニトマト、トマト、ズッキーニなどなど、たくさんの野菜が収穫シーズンを迎えます。


夏野菜は同じ料理の具材として入れるのに相性が良く、トマトやズッキーニ、ナスの組み合わせなら、ラタトゥイユや夏野菜カレー、パスタソースなどたくさんの料理を作ることができます。もちろん、単品で食べてもおいしいのが果菜類のメリットです。スイカや焼きとうもろこしは、昔から夏休みの定番おやつです。

キュウリやトマトはマヨネーズやミソなど、トッピングするソースを変えることでいく通りもの味わいを楽しめます。彩り豊かでさまざまなアレンジができるのが、夏の果菜類の特徴です。


夏に収穫できる野菜2. 料理の薬味や香辛料


夏は薬味や香辛料として使用できる野菜が収穫できます。日本で昔から使われているのがシソで、さまざまな料理のトッピングとして使われます。シソは常備野菜ではありませんが、いざ買うとなるとわりと値段が張るものです。シソは狭い面積でも十分育つそうですので、夏の薬味としてぜひ育ててみたいと思います。


3月から5月にかけて種まきをしたら、収穫は7月から11月までとかなり長いそうです。少し暗い日陰でもスクスクと伸びるので、野菜作りが初めての人でも育てやすいです。また、薬味のなかでもなじみ深いのがショウガです。4月から5月にかけて植えつけ、7月に入ってからが収穫です。ショウガもシソ同様、11月頃まで収穫できます。すりおろしたり酢漬けにしたり、ショウガの辛みで夏の暑さを吹き飛ばしたいもの。 


辛い食べ物が好きな人は、トウガラシがおすすめです。種まきは3月から5月にかけて、収穫は7月中旬から10月にかけてです。カプサイシンやビタミンCが豊富なので、夏バテ予防にぜひ、料理に加えてみたいと思います。


夏に収穫できる野菜3. 豆類や葉菜類

夏の葉菜類は意外と少ないですが、そのなかでも繁殖力の強いのがバジルです。5月~6月に種をまくと、9月~10月頃まで継続して収穫することができます。バジルを植えるなら、トマト一緒に植えるのがおすすめとのことです。トマトとバジルはコンパニオンプランツの関係にあります。  


コンパニオンプランツとは、お互いが助け合って成長していく関係のこと。料理の相性もバッチリなうえに育ちも良くなるので、トマトとバジルが好きな人はぜひ試してみていただきたいものです。

夏といえばビールに枝豆が定番です。枝豆の旬は夏。おつまみによく枝豆を食べる人は、栽培にチャレンジしてみましょう。種まきは4月中旬から6月初旬にかけて、収穫は7月から8月のあいだです。枝豆は土壌の質を問わず育ち、肥料もさほど必要ありません。枝豆の根には根粒菌という菌がついており、地中のチッソを吸い上げる役割をしています。肥料を与えすぎるとうまく育たないので注意が必要です。








© 2023 by Natural Remedies. Proudly created with Wix.com

    bottom of page